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2009年05月18日

特定防火対象物と防火対象物

試験頻出の「特定防火対象物」

消防設備士試験では、良くでる問題と、あまり出ない問題に分けられます。

一人でテキストを使いながら受験勉強をしていると、なかなかそこに気づきません。

多くのテキストでは、良く出る問題もそうでない問題も、同じ程度の分量を割いて記述されていたりするからです。
(これは、テキストの特性上、致し方ないと言えます)

そこで、このブログでは、良く出る問題に絞って取り上げていきます。

その良く出る問題の一つに、「特定防火対象物」があります。


特定防火対象物とは…

まず、特定防火対象物の定義を見てみましょう。

特定防火対象物消防法施行令で定められた多数の者が出入りする防火対象物
となっています。

なんだか分かりづらいですね。

そして、この定義自体が本試験で出されたこともあります。

[本試験の例]

@同一の敷地内にある建築物等の総称

A消防用設備等の設置を義務づけられている全ての防火対象物

B特定された多数のものが出入りする防火対象物

C消防法施行令で定められた多数の者が出入りする防火対象物


答えは、先ほど書いた通りです。
Cですね。
しかし、本試験では、知らなければ多くの人が間違えてしまうと思います。
ポイントはBの選択肢です。
引っ掛けの選択肢ですが、勘違いして選びやすいものです。


特定しないから、特定防火対象物???

簡単に言うと、
不特定多数の者が出入りする防火対象物を→特定防火対象物
と言い、
特定の者が出入りする防火対象物を→非特定防火対象物となります。

デパートや、飲食店等、不特定多数のものが出入りする場合が、特定防火対象物です。

これは基本で、例外もあります

まず基本を押さえたうえで、問題を解きながら例外を一つ一つ憶えて行きましょう。

実際に、問題を通して学習しましょう^^


例題

次のうち、特定防火対象物に該当するものはどれか。

@工場

A作業場

B事務所

C公衆浴場


答えを考えるには、この中で、不特定多数の者が出入りする所を選べば良いのです。

工場や、作業場事務所は決まった人が出入りすると考えます。

公衆浴場は、いろんな方が出入りするので、特定防火対象物になります。


特定防火対象物になるとどうなるのか

特定防火対象物に該当すると、消防法上の規制が厳しくなります

いろんな用件をクリアしないといけなくなります。

基本的な条件に加えて、特定防火対象物ならではの規制が加わります。

なので、それだけ危険性があり、規制をかける必要がある物件に限り、特定防火対象物としているわけです。


例題2

次のうち、特定防火対象物に該当しないものは、どれか。

@キャバレー、カフェ、ナイトクラブ

A旅館、ホテル、宿泊所等

B劇場、映画館、幼稚園

C小学校、図書館、博物館


この問題は、特定防火対象物でないものを選ぶので、
4つのうち、3つは特定防火対象物になります。

キャバレー、カフェ、ナイトクラブ等は、不特定多数の者が出入りします。
結果、火災が起こったときに、避難経路などの周知が難しいため、あらかじめ規制を厳しくしておくわけです。

次に、旅館、ホテル、宿泊所等は、
これも不特定多数が出入りしますし、ホテルなどで火災が起こったときには、かつての「ホテルニュージャパン事件」の様に、甚大な被害があるおそれがあります。

そこで、これも特定防火対象物に指定されています。

そして、B劇場、映画館ですが、
これが特定防火対象物だということは、不特定多数が出入りすることからも分かるかと思います。

ポイントは、続きの「幼稚園」です。
幼稚園には、不特定多数は出入りしません。
そこで、特定防火対象物では無い
としてしまいがちです。

ここが試験のミソで、「幼稚園」は特定防火対象物になります。

もともと、特定防火対象物という法の立法趣旨(その法律が作られた理由)は、危険性の高い物件には、規制を厳しくしようということ。

その意味で、幼稚園は、火災が起こったときに、避難する能力が幼稚園児には欠け、危険性が高いという判断が立ちます。

そこで、「幼稚園」は、特定防火対象物になります。

同じ理由で、病院や老人福祉施設等も、特定防火対象物になります。

病人や、老人は、火災から守る上で一般的なレベル以上に保護する必要があるため、特定防火対象物として、建物自体に高度の防災義務を課す訳です。

そして最後にCですが、小学校、これも試験でよく出ます。
引っ掛け問題というか、間違えやすい問題です。

先ほど、Bの選択肢で、「幼稚園」は特定防火対象物だと言いました。
幼稚園児には、火災時の認識・判断が難しいため、あらかじめ高度の防災条件を課すわけです。

その点、小学生は、火災に際して十分な対応能力があると、考えられています。
その良い例が、小学校では、火災避難訓練などを定期的に行っています。
あれは、訓練の意味が理解できるとされているから行われているわけです。

ということなので、「幼稚園」は特定防火対象物

「小学校」は、そうではない。

この違いを良く憶えておいてください。
試験で頻出かつ、合否の分かれ目になる問題です。


また、Cの図書館、博物館ですが、これらも特定ではありません。

一見すると、不特定多数の者が出入りするように思えるので、間違えやすいところです。

しかし、これも引っ掛け問題。

考え方としては、工場や事務所、作業所と同じ考え方。

職員にのみ着目すると、特定の人間しか出入りしません。
不特定の人が働いているわけではありませんね。

なので、これらは特定扱いにはなりません。

なかなか理解しがたい所ですが、そうだからこそ試験で良く問われます。

このような、理屈通りに行かない点こそ試験のツボです。

しっかりと憶えて、本試験を乗り切りましょう。


総評

今回取り上げた、特定防火対象物に関しては、
消防法令の中でも、かなり難しい論点になります。

ここを理解できた方は、他の論点も必ず乗り越えられます

しっかりと理解が出来るまで、繰り返し問題を解きましょう。

問題演習でオススメなのは、




です。

本試験に直結した問題が多く、演習に最適の問題集のひとつではないかと思います。

これからも、頻出論点を中心に随時取り上げていく予定です。

本試験まで、頑張りましょう!!
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posted by ゆう at 23:32 | Comment(1) | TrackBack(0) | 消防設備士>4類試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
図書館、博物館、美術館については、保管する収容物の価値が高く、もともと消防設備など管理が行き届いているから除外される、とのことです。ご確認宜しくお願いいたします。
Posted by 図書館・博物館について at 2012年01月23日 11:30
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